2021年3月から2年半ぶりとなる、川嶋の新刊がついに日本法令より発刊されます。
その名も「就業規則作成・書換のテクニック」。
就業規則に関する本は2019年に「条文の役割から考える ベーシック就業規則作成の実務」を出していますが、それから4年を経ての新たな就業規則本となります。
1. 本書の特徴
1.1. 世の中の就業規則本のほとんどは「参考書」
自分も一度出しているくらいなので、いうまでもないですが、就業規則に関する本は世の中にたくさんあります。
そして、ほとんどの就業規則本は、就業規則の規定例を挙げつつ、その規定に関連する法令の定めを解説する、という形を取っています。
こうした形式は、英語の勉強で言えば「参考書」に近いといえるでしょう。
参考書の場合、それを使って勉強する人が独学できるよう「解説」に重点が置かれています。
例に挙げた英語の参考書の場合、文法や単語、長文の内容によっては英語圏の文化的背景などが解説されていたりしますが、同様に就業規則本の場合も基本的に「解説」に重点が置かれています。
1.2. 本書が目指したのは「英会話集」
一方で、新刊「就業規則作成・書換のテクニック」では、「英会話集」のような就業規則本を目指しました。
英会話集では、細かい文法や単語の意味の解説はほどほどに、場面場面に応じた会話例がいくつも載っています。
それと同じように、今回の本では、法的な解説は最小限としつつ、会社ごとの状況に応じた規定例数多く挙げさせていただきました。
こうすることで、小難しい法律の話はさておき、それぞれの会社がそれぞれの会社に合った規定を選んで就業規則を作成できると考えたからです。
もちろん、法律面での解説をないがしろにしているわけではありませんが、紙面の比率としては規定例を多く挙げることを優先しています。
2. 実態が先、規則は後
また、就業規則関連の本やセミナーではよく「(労使トラブルを避けるには)こういう条分が必要だ」といった形で、こういう条分を入れろ、ああいう条分を入れろ、と解説されます。
それ自体は悪いことではなく、批判する気もありませんが、しかし、条分を入れただけで、そこに働く労働者がそれを守るなんてことはありません。
それは法律に定めたら犯罪はなくなる、と言ってるのと同じです。
そのため、本書で取り上げる規定例は理想論ではなく、あくまで「実態」を重視したものを基準とし、それをもとに様々な規定例を取り上げています。
3. 発売は10月20日!
上記のような特徴から、本書は特に「自分の会社に合った就業規則がほしい」「小難しい法律の話はなるべくなしにしたい」「もっとシンプルな就業規則がほしい」といった人たちの要望に応えるものとっています。
そんな新刊「就業規則作成・書換のテクニック」の発売は10月20日、650ページ弱の大ボリュームでの発売となりますので、是非お近くの書店やネット通販をご利用いただき、ご購入いただければと思います!