この記事の目次
1. 「定年後再雇用者の同一労働同一賃金と70歳雇用等への対応実務」を大幅改訂
弊所代表で社会保険労務士、川嶋英明の2年ぶりの新刊「高年齢労働者の労務管理と戦略的活用法」が、3月22日に発売されます。
今回の新刊は、4年前に発売された「定年後再雇用者の同一労働同一賃金と70歳雇用等への対応実務」を大幅改訂したものとなります。
おかげさまで、この「定年後再雇用者の同一労働同一賃金と70歳雇用等への対応実務」については、各所から好評をいただいており、今回「高年齢労働者の労務管理と戦略的活用法」を発刊できる運びとなったのも、皆様のお力あってこそといえ、感謝しかありません。
2. そもそも戦略とは?
さて、今回、「定年後再雇用者の同一労働同一賃金と70歳雇用等への対応実務」を大幅改訂した結果、タイトルまで「高年齢労働者の労務管理と戦略的活用法」と、大きく変わってしまったわけですが、みなさんが気になるのは「戦略」という言葉なのではないでしょうか。
会社を経営していく上では戦略が必要です。
戦略とは、長期的な目標を達成するための総体のようなものです。会社には、こういうふうになりたいという目標や「あるべき姿」がある一方で、その状態と「現在の状態」には「ギャップ」があるのが普通です。
このギャップをを埋めて、あるべき姿を達成しようというのが戦略で、ギャップを埋めるための具体的な行為の一つ一つは戦術となります。
3. 会社にのしかかる人手不足、後継者不足
この戦略が、なぜ、高年齢労働者の労務管理に関わってくるのでしょうか。
そもそも、多くの会社が現在置かれている状況というのは「定年後再雇用者の同一労働同一賃金と70歳雇用等への対応実務」が発刊された4年前から大きく変わりました。
年金の支給年齢の引上げや在職老齢年金制度の変更もそうですが、何より、深刻化しているのが人手不足や後継者不足でしょう。
こうした人手不足や後継者不足というのは、高齢者に長く働いてもらえれば、その分だけ問題を先送りすることはできます。ですが、それは根本的な解決ではありません。
何より、人手不足や後継者不足というのは、人事労務担当者だけでは解決できない問題です。
それこそ会社の全体の戦略を見直しが必要なほど、会社にとっては非常に大きな問題です。
4. 現在の高年齢者の労務管理は高年齢労働者のことだけ見ていても解決できない
何が言いたいかというと、現在の高年齢労働者の労務管理というのは、高年齢者のことだけを考えて制度設計したり、労働条件を決定すれば良い、という単純なものではなくなってきているということです。
今回の大幅改訂にあたって、「高年齢労働者の労務管理と戦略的活用法」では、高年齢労働者の労務管理と会社の戦略の関係という視点を取り入れて、大幅な改訂を行いました。
複雑さを増す会社の人事労務ですが、今後ますますその重要性が高まっていくであろう高年齢労働者の労務管理、本書はその決定版ともいえる本に仕上がりました。
是非とも「高年齢労働者の労務管理と戦略的活用法」のご予約・ご購入の方、よろしくお願いします。